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「VOICI VOILA」おおたか静流 [音楽]

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そもそも、おおたか静流という人を知ったのは、NHKスペシャル・大英博物館のサントラ。

オーケストラにケーナとかタブラとか民族楽器の音が散りばめられ、複雑で豊穣な音の厚み。雄大なスケール感に、そこはかとない無常観が漂い、大英博物館の収蔵品の放つ歴史の残滓みたいなものを感じさせる。
んで、滔々と流れゆく歴史を表す音世界の中で“人間の声”を演じたのが静流ちゃんだった訳です。
番組オープニングのVoice of Timeでは、明確な意味をもたない発声(“ヨリ〜ヨリ〜”て聞こえる)で旋律を歌い、土着的な力強さで人の姿を印象づける。


このアルバムはおおたか静流ヴォイスコレクションとサブタイトルが付され、それも納得の多彩なヴォーカルパフォーマンスぶりを堪能できる一枚。大英博物館サントラからも何曲か収録されてる。




♪花
たぶん静流ちゃんの歌で一番有名な曲。カセットテープのCM(TDK AXIA)では、いきなりアカペラの“泣きなーさあいー”でびっくりした。
張りのある声は体の中心を貫くみたいで、歌いながら泣いてるみたいだと思った。
喜納昌吉のしゃがれたような渋い歌声もいいんだけど、男の人が歌うとなんか違う感じがするんだよね。女声は自ら泣き笑い、生を歌い、男声はその傍らに寄り添う感じ。とでもいうか。

♪Whisper Low
静流ちゃんと加藤みちあきのユニット、didoのアルバム「Pãgina」から。マツダ ルーチェのCM曲だったそうな。
冒頭、柔らかな歌いだしから、シンセがゆったりしたリズムを刻み始め、シンプルな旋律の繰り返しで恋が育ってゆく姿が歌われる。の張りのある声とは全然違う声で、暖かみのある、柔らかな肌触り。後半につれて力強く熱く昂る。

♪Roaming sheep
ファイナルファンタジーⅢのイメージ曲だったらしい。ときどきこの曲の熱狂的なファンが居てびっくりする。
これまたシンプルな旋律の繰り返しなんだけど、大英博物館サントラ的な土着と哀愁で懐かしい感じ。
ただこれ、なんか編曲がヘンなような気がする。トートツに楽器が加わって、トートツに終わるみたいな。

♪古歌〜Voice of Time〜
大英博物館サントラ、番組オープニング曲のフルヴォーカルヴァージョン。ていうか、歌詞がついた。激しい当て字の凝った歌詞で、雄大で壮大で歴史大河でロマンで恐れ入りました、って感じ(笑)。びたびたにハマって聴いてたけど、今聴くとちょっと大仰な印象。今イチ旋律にのってない気もするし。
ヴォーカルメインで歌として聴くよりは、ケーナの可憐な音や複雑なリズムを刻むパーカッションと同列に人の声っていう楽器として聴く方がアリなんじゃないかと思う。

♪MO・E・GI
アルバムタイトルのVoice Voilaってのはこの曲の歌詞から。フランス語で「こちらに…あちらに…」っていう意味らしい。語感もなんだかふわふわしてる。
囁くように柔らかく歌われてて、ゆったりしたリズムとあいまってふわっふわなスフレみたいな曲。
歌詞のフランス語がまたふかふかのふわふわクリーミー

♪Mother Nature
大英博物館サントラから。少年の声と少女の声の掛け合いが演じられてるんだけど、この少年の声がウィーン少年合唱団ですか、ってくらいに少年しててびっくり。金属質の輝きを思わせるようなピンと張りのある若々しい声。

♪The Breeze
これもファイナルファンタジーⅢのイメージ曲なんだそうな。歌はイイんだけど、サビんとこの明からさまな盛り上げアレンジがちょっと恥ずかしい(笑)。後半のいかにもゲーム音楽って感じはちょっと安い。ヴォーカル頼みでなんとかサマになってる曲って感じがしちゃうんだよな。
このアルバムの中ではなんかハズしちゃってる気がする。

♪Swallow
これも大英博物館サントラから。大英博物館モノは、シンプルな旋律を多彩な楽器で丁寧に彩っていくって感じなのかな。サンポーニャ(たぶん)の儚く滲むような音、チャランゴ(おそらく)が賑やかに刻むリズムで南米フォルクローレ調な音の重ねに、南へ渡るつばめの姿を歌う。哀切なんだけど慕わしげで、どこか暖かい感じもする。

♪みんな夢の中
穏やかでのんきな雰囲気の楽曲なんだけど、歌詞は結構剣呑でヤバいかもしれない。いかにもな胡弓の泣き、中国風アレンジ。チリチリ高音が絡んできたり唐突な重低音に、浮き足立って寄る辺ない歌が軽く狂っててヤバい。斬新だけど、個人的にはREPEAT PERFORMANCEⅡの編曲、歌唱のほうがいいかな。

♪Pãgina
これも「Pãgina」から。曲タイトルはラテン語で「ページ」ていう意味だそうな。ゆったりした三拍子のリズム、ゆるゆるに弛緩した歌唱で恋人たちを歌う。ところどころにあやうい不協和音がはさまって、ただならない感じ。ヤバめでずぶずぶにどっぷりなふたり、って感じの。
静流ちゃんの好きな、ベッタベタにラブい歌詞。なにしろ Nothing could be sweeter and deep, But your kiss だもんよ。

♪Secret of Life
これまた大英博物館サントラから。儚く溶けて消えるような淡い声なんだけど、美しい旋律と相まって繊細に楽曲を支配する。個性的なパーカッションとかウッドベースとか特徴的な音が絡んでくるのに、ふわーっと包み込むみたいにまとまって馴染んでる。


とてもひとりの人が歌ってるとは思えないくらいな幅の広さ。
おおたか静流のヴォイスパフォーマンスを堪能できる一枚なんじゃないかと。








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