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もやもや雑感 [雑事、雑文]

どうもここんとこ、なんかもやもやしているのだけど、どうにもまとまらないのでもやもやしたままとりあえずごしゃっと書き出してみる。


ちょろくない

そもそも埼玉とかシロタんちの近隣は被災ってほどのこともなくもとからいつも通り普段通りのはずだろうよ、そのはずなのに、地味にじわっとダメージを受けていたのでした。
開店前の生協に行列ができてて、入場制限されてみたりする混雑混乱とか、何事なんすかってのよ。青筋立てて明らかに殺気立った人とかパニくった人らがいて、で、そういう雰囲気が伝染しそうで、でもパニック寸前でどうにか耐えてる人が大多数なんだけど、その“どうにか耐えてる感”がキツい。

計画停電なんかはまあちょろい。
と言ってみても、実際のところ、ちょろい訳がない。
近隣のご町内真っ暗になると非常に嫌な感じで、しかも余震がきたりするとものすごく不吉で悪いことを思いついてしまう。本当は通電してるんだけど自主的に敢えて消す、ていうのと全っ然違う。
停電そのものよりも、災害の余波が未だ復旧に至っていない、ということを思い知らされるのが堪える。だいぶ慣れたけど。
ていうかそもそもシロタんちはエアコン苦手IH調理器具嫌いで普段から電力消費少なめなほう(のはず)あんま困んないほうなんだけどね。

で、「停電なんかちょろいぜ」って言わなきゃならない感が、これまたちょろくない。
被害甚大な東北北陸・北関東の皆さんを思えば、どうってことないのです、確かに。
また、世界には内戦や迫害によって困難な生活を強いられている人々がたくさん居るわけで、その人たちに比べたらそりゃもうユルいしちょろ過ぎ。
それは確かにそうなんだけど、ただ、困難にある人たちは、誰かの安寧や平穏を確認・保証するために困難にあるわけではないのであって、誰それに比べて自分は恵まれてる、ていう言い草は失礼千万だったりする訳で。
また、そういう考えは戦時中「戦地で戦っている兵隊さんの苦労を思えばこのくらいの辛抱」と我慢を強いられる、ジャパニーズ・トラディショナル・カスタム・ザ・同調圧力と地続きだったりする。

のだけど、やっぱり、しんどいとか言いづらい。
ちょろい、って言っちゃいたい。

ていうかもう、ごめんなさいって言ってしまいたい。
安楽に過ごせてごめんなさい。
あったかいご飯を食べられて布団で眠れて風呂に入れて清潔なトイレをつかえて電気もガスも水道も通ってて、ごめんなさい。
なんかもうすっごい疚しいんだ。
↑うわひどい。なんて傲慢だ。

安易な自粛や被災者への一方的な善意の押しつけはこういう気持ちから起こるんだと思う。
相手は疚しさのはけ口じゃないのに。


それでも“いつも通り”

それでも“いつも通り”を貫く人たちはすごい。
神妙に深刻にしてる方が全っ然ラクだろうに、大変な勇気だと思う。そうは見えないとこがまたすごい。
Twitterの@NHK_PRの肝の据わったユルさには感銘。どこに居てもプロフェッショナルってすごい。

普段ラジオ聴く習慣がないんだけど、ポッドキャストで聴いてみた番組。

>オードリーのオールナイトニッポン(3月20日放送分、かな?)
平熱ぶり安定ぶりにすげえホッとする。ヘッタクソな歌(笑)に肩の力抜ける。若林さんが「絶対大丈夫ですから」て、さらっと普通に言ってて、グッとキた。

>ナインティナインのオールナイトニッポン(3月18日放送ぶん、らしい)
岡村さんという人は、かなりめに繊細でナイーブな人なのかもしれないな、となんだか意外に思った。そういう人がいつも通り振る舞おうとするのに勇気づけられる。

>伊集院光の深夜の馬鹿力(3月21日ポッドキャスト版)
「くだらないことを言わせてほしい。笑いを与えるなんて思ってない。ただ、自分が言うくだらないことを誰かが必要としてくれると信じないと無力感でたまらない」みたいなこと言ってて、自分の気持ちを言語化するのが的確過ぎ納得感すげえ。

こういうとき、お笑いとか芸能に疎いのは損してるなー、とか思う。


ACのCMとか、応援ソングとか

「日本の力を信じてる」も「日本は強い国」も「ひとつになろう日本」も、えんえん物量でカマされると圧力に感じられてキツい。
見なきゃいいんだけど、何気なくTVつけるとどこでもそれをやってる、っていうのが地味に重いのね。
だからって放送局にやかましく苦情を申し立てるというのもなんか違う気もするが、とりあえずいち意見としては「ウザ重い」。

歌番組の応援ソング特集みたいなんも見とったら逆にキツくなった。
一曲二曲ならよくっても、連続でどっさり「頑張れ!」カマされるとしんどい。

励ます側としても励まされる側と考えてみても、どちらの立場でもなんかふっきれない。
相手と一緒になって頑張ろうとするほど、むしろ逆に相手との差異や立ち位置の違いが堅い砂粒みたいに異物感を増して挟まってくる感じ。

どんだけ頑張れ!と言っても、相手に代わって頑張ることはできない、相手の困難を代わって引き受けることはできない訳で。
その、どうしようもない距離を無視して「ひとつになろう」とか「一緒に頑張ろう」とか言っちゃうことの無神経さが堪える。ったら言い過ぎかな。

ひとつになんかなれない。
同じ国に住んでても、すぐ隣に居たってさえ、わからないときは徹底的にわからない。
片方が足りてて片方が困窮しているときに、同じ気持ちで頑張ろう、って言えるわけがないし、頑張れ!って言うことに、なにも感じない訳にはいかない。
その差は(相手の立場を代わって負うことは不可能って意味で)絶対だし、だからこそ災害とか貧困とか戦争とか差別や迫害は残酷だ。


そういう距離を無しにしないで励まそうとする、傍らに佇もうとする歌、かなあ、と思う。

TM NETWORK「Fighting」


I don't know what you dreaming tonight
たとえひとりでも
It's a fighting I can give it to you
くちずさんでいた
君のたたかいの歌 闇にひびいてゆけ

歌詞は中島みゆき「ファイト!」にほのかーに影響されてたりすんのかなー、と思ったりした。
あれもクる。安易な慰めとか励ましとか粉砕される。







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コメント 6

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ex555

シロタさんこんばんは。

僕の地域でも、目立った混乱こそなくとも、
スーパーでトイレットペーパーがずっと売り切れてたりと、
時折日常の裂け目から震災の存在が顔を覗かせていて、
なんともいえない感じがあります。

同調圧力・・・災害ナショナリズムとでもいうのでしょうか、
この震災を契機に、日本の一番ヤバい慣習が復活してしまったように思います。
そこに正当性があるだけに、
従属することはいわんや、反発することにすら躊躇いを感じてしまうという、
なかなかシャレにならない事態ですね。

オードリーのANN、あの安定感はマジですごかったですよね。
彼らが泣いたり沈んだ雰囲気になってる瞬間は一つもなくて、
ただただ楽しいひと時でした。本当に毎回あんな感じです。
オードリーANNのヘビーリスナーでほんとに良かったと思えた回でした。

何はともあれ、ご自愛ください。
by ex555 (2011-04-05 21:10) 

こえり

シロタさん、はじめまして。
こちらのブログ、偶然見つけて、愛読させていただいてました。

>「日本の力を信じてる」も「日本は強い国」も「ひとつになろう日本」も、えんえん物量でカマされると圧力に感じられてキツい。

なんか。。お前はすんごく情の薄い人間だよ、って言われてる感じを受けてしまいます。今流されてるこういうCM。

みんなそんなに「日本」って国のことが好きだったのかな。。日本って国のために何かそんなにしたかったのかな、したいのかな。。とか。
(出演してるスポーツ選手やタレントが悪いわけじゃなく、私の精神状態がそう受け取ってるだけかもしれないですけど)

すごく冷たいかもしれないけど、東北に直接知り合いのいない、足を運んだこともない私は、たぶんそのうち、被災者の方たちのことを忘れる。
「同じ日本人なんだから!!忘れるな!!」と言われても、たぶん忘れる。(と思う)

CMの中で「被災者の気持ちになって考えよう」というキャッチがあったけど「。。無理。。」と思ってしまいます。。
by こえり (2011-04-06 06:52) 

くらりん

始めて書きマス
ブログはチョコチョコ観てました。自分は都内に住んでいますが…地震の日、電車に乗ってマシタ。10キロ程、歩いて帰りました。家に帰ると…まだ、買ってから2週間しか経ってないTVが壊れてマシタ(┳◇┳)
もう…ショックで暫く、茫然としてました。
by くらりん (2011-04-06 17:32) 

シロタ


>ex555さん

まあそういう空気読め感・相互抑制が、被災直後の極限状態でも暴動や略奪を抑えたようなとこもあるんでしょうね。
それに、同調圧力云々を抜きにしても、困窮する人の様子を目の当たりにしながらぬくぬく過ごすのは居心地の悪いものだし。
誰が悪いってんでなく、震災のことに限らず。

で、そういう感覚を利用して、誰かに辛抱我慢努力根性を押しつけようとする輩が気持ち悪いんすよね。


>オードリーのANN
そうそう、ヒノキオさんとこでex555さんがコメントなさってたの見かけて聞いてみたんでした。

愉快だけど、決して逃避じゃないんですよね。出来事を無視してはしゃいでるわけじゃない。
しんどいからこそ笑おう、ていう強い励ましの気持ちが伝わってきて、しかも話芸の技術を備えたプロとしての仕事ぶりに感じいりました。

普段から聞いてる方なら、なおさら励まされたでしょうね。


by シロタ (2011-04-07 12:10) 

シロタ


>こえりさん

読んでくださってありがとうございます。
コメント嬉しいです。


「日本」連呼は地味にナゾです。阪神淡路のときってこんなにニッポンニッポン言ってましたっけね?
ていうか、中越や奥尻や三宅島や新燃岳も日本なんだけども。
ハイチやスマトラや四川やニュージーランドや、日本じゃなかったらなんか違うんすかねー、と思ったりもしますが。

ただ、人はそんなに強く長く関心を持ち続けていられなくって、上述↑に挙げた以外でも、それどころかごく身近にも、事故や犯罪や災害や戦争によって困窮している人たちがいるんだけれども、すべての人に関心を持つことはできないんですよね。

たぶん、誰でも、被災者やつらい目に遭っている人たちのことを忘れないと、暮らしていけない、生きていけないんだと思うんです。

「被災者の気持ちになって」なんて無理です。そんなことしたら被災します。
また、被災者とひとことで言っても、人により状況によって、心境はさまざま違うはずです。

個人ではどうしようもなく受け止めきれないことがある。
それを認めることは、諦めて何もしないってことではないはずなんだけど、とても認め難い。難しいことなんだな、と、我が身を振り返っても思います。


by シロタ (2011-04-07 12:13) 

シロタ


>くらりんさん

読んでいただいてありがとうございます
わ、なんか知らないうちに結構読まれてんだなー。
嬉しいやら、緊張するやら。

地震、大変でしたね。
TVの破損もお気の毒です。
うっかり忘れがちなんですけど、関東もかなり揺れたし、液状化が起こったり、地味に被災してんですよね。

今後も、余震や停電にお気をつけて。


by シロタ (2011-04-07 12:15) 

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