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最近と、ちょっと前に観た映画 [映画]

「海月姫」
→公式サイト(予告編が始まります)
役者がめっさゴーカでびっくり。すごいね。役者集めんのってどなたの仕事なんすかね。プロデューサーとか?
能年玲奈のオタクしゃべりとか尼~ずの濃ゆいキャラ化お芝居とテンポのよさがうまく噛んでておもしろ楽しかった。それぞれのオタク要素がもっと活躍すればよかったのに、とか思ったけど、まああんまし役に立たないからこそのオタク知識なんだろうからそれはそれでいいのかな。
セット・美術・衣装が凝っててすごかったです。
何より菅田将暉の女装がスバラシス。なんすかあの脚。美脚。超美脚。女装趣味なんだけど、オネエキャラではないんですね。男性が女性の服を着るからこその違和感が、如何にしても美しくありたい、着飾りたい、っていう心意気として感じられて、キラッキラに輝いてた。ものっすごいパワフルにゴージャス。菅田将暉すばらしいね。


「大洗にも星はふるなり」
役者のキャラが生きてて楽しかった。山田孝之の重い存在感がストーカーすれすれ(ていうかストーカーなんだけど)の気色悪さにハマってたし、ムロツヨシの浮ついた感じがいちいち場を混ぜっ返すし、キレッキレなようでいてすっとぼけてる安田顕も輝いてるし。こーいうトボけたノリ好き。


「インターステラー」
→公式サイト(予告編が始まります)
ぎょわー。って、全身の毛穴が開きました。すごい。すごかったっす。「2001年宇宙の旅」へのリスペクトがこういうお話になるの!ってびっくり。
でも何がどうすごいかっていうのはなかなかうまく言えない。人類の未来とか進化とか、人々の英知が到達する限界とそれを超える瞬間、とか、なんかこう。我々はどこから来たか、どこに居るのか、どこへ行くのか。的な、なんか深遠なテーマなんだろう、きっと。
とりあえずTARS欲しいです。


「オール ユー ニード イズ キル」
すごいテンポよくておもしろかった。話の端折り方と繰り返し方のリズムが気持ちいいんだと思う。テンポって大事なんすねー。アクションの迫力も堪能、お話的にもしっかりオチてスカっとした。


「RED リターンズ」
「RED」もおもしろかったけど、イ・ビョンホンのカーアクション&ヘレン・ミレンの二丁拳銃んとこがかっこよくてかっこよくてかっこよかった。こういうノリ好きです。粋(クール)!


「ファンボーイズ」
全編にスターウォーズ愛が充満横溢しまくってて堪りません。そんなに好きか。お腹いっぱいですごっつぁんです。スターウォーズファンvsスタートレックファンの対抗意識ばちばちのとことか腹抱えて笑った。スターウォーズ/トレック由来の小ネタとか関連人物とか出まくってるらしいのでマニアはもっとおもしろがれると思う。ちなみにオットはスターウォーズ観たことないそうなんだけど、それでもおもしろがってました。


「新しい靴を買わなくちゃ」
白状するのにちと勇気がいりますが、こういう少女漫画みたいな雰囲気、実は好きなのです弱いです。江國香織読むのも同じ感覚。甘ーーーーーーくてせつなくて、ほんのり苦くて、ちょっと毒がある。
スズメちゃんとカンゴのくだりはなかなか一癖あって、おお、ってなった。しかし向井理ってすげースタイルいいのね。頭ちっさ。


「図書館戦争」
ど、どんだけ自衛隊好きなの。とか思った。原作も読んだけど、なんかもにょるんだよねえ…。ていうのはまあ、私が体育会系部活っぽい組織・社会が激しく苦手だからだと思うんだけど、なんか。なんかさ。表現の自由への抑圧に対して対抗するのが図書隊=軍事力、ってどうなの。表現を武器にして闘う手段とか、政治的な解決方法みたいなんガン無視なんすかね。図書隊=自衛隊を出したいがためのお話みたいな感じがしちゃって。


「シュアリー・サムデイ」
なんか好き。随分批判?されたらしいけど、結構好き。画ヅラでパーッと印象に残る場面とか結構あるし、すごく楽しんでつくられて、かつ、馴れ合ってないっていうか、なんかこう、覚悟というか心意気みたいなものも感じられて。
あとこれ、音楽よいですね。耳に残る。エンディングの手蔦葵の歌唱には鳥肌。



「ボトル・ドリーム カリフォルニアワインの奇跡」
なんの気なしに観たんだけど、結構よかった。カリフォルニアワインなんて鼻にもひっかけないフランスワイン業界人が、「カ、カリフォルニアワインにすこ負けって信じらんねえ」ていう様が爽快痛快、まあ判官びいき的なそういうお話が好きなんです、たぶん。実際にはお酒の味はわかんないけどおいしそうだった。あと、ワイン農家のおじさんがつくってくれたワカモレが地味にうまそうだった。


「ゼロ・グラビティ」
→公式サイト(音が出ます)
映画館で観てよかったなー。なんかもうボロ泣きゴン泣きで大変な有様になった。
生きる力、っていうかさ。つらいことや苦しいことがあって、疲れてしんどいけど、でもとにかく生きるんだ、っていう。生きてる意味あるの、とか思っちゃっても、意味とか関係なく生きるんだ、生きる意味はただ生きるってことしかないんだ、っていう。
何言ってるか自分でもわかんないけど、思い出すだけでじわじわキたよヤバいよ。














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「そこのみにて光輝く」 [映画]

→「そこのみにて光輝く」公式webサイト(音が出ます)

 観た。はー。観たよ。

 ていうかしばらくこのブログ放ったらかしでしたが、相変わらずあれこれ観たり聴いたり読んだりごはんつくったりしてました&しています。
 なんかあんまり書いたり発表したりする気分じゃなかったもんで。


 で、「そこのみにて…」。

 綾野剛目当てで観に行ったんでした。
 ここんとこドラマ「最高の離婚」「空飛ぶ広報室」「イヌゴエ」「S-最後の警官-」「闇金ウシジマくん(season2)」「ロング・グッドバイ」、映画「クローズゼロⅡ」「シュアリーサムデイ」「渋谷」「孤独な惑星」「GANTZ PERFECT ANSWER」「新しい靴を買わなくちゃ」など立て続けに観て、どんだけ綾野剛視聴強化月間なのか。
(気になる人強化月間視聴は今までにも、イーサン・ホークやロビン・ウィリアムス、レオナルド・ディカプリオ、アントニオ・バンデラス、松田龍平とかでもやらかしてる。自分じゃ選ばない雰囲気の作品とかも観れてなかなかおもしろいです<強化月間)

 しかし当人の実力もさることながら、綾野剛のマネージャーってすげえ凄腕なんじゃないかな。こんだけの仕事さばくのってすごくない?


 で、なかなか話がすすまないけど、「そこのみにて光輝く」。

 いい映画でした。
 函館の街の情景が活きてて、海辺とか北海道弁とか、その土地に根ざしているものが全編に濃厚に漂ってて、その雰囲気だけで、うおぅ、って気圧される。
 特に北海道弁がクる。
「やめれや」「わかんないしょ」「なしたの」「なんもなんも」「わやだべ」
 一応わたしネイティブだし、そんなに強烈な印象じゃない類の方言だと思ってたけど、こうして街の情景や人々の営みを映しながら話されると、じわじわ滲むようにキいてくる。言葉が生きてる感じ。

 お話は、あまり好きな類の話じゃない。
 底辺とか貧乏とか、行き詰まってる人の話はキホン嫌い。妙にびちょっと情緒的にヒサンだったり、貧乏でも明るく前向き・心持ち次第でシアワセ☆とかいう欺瞞だったり、的な描かれ方が多い気がして、そういうの嫌い。
 でも「そこのみにて光輝く」は、そういうのじゃなかった。なんか普通に行き詰まってた。
 停滞と閉塞に膿んで、うんざりして徹底的に行き詰まってんだけど、そういうのにいちいち嘆いてたら生きていかれないので、それを受け容れて、ていうか受け容れざるを得ず、普通に日々を過ごしている。

 拓児/菅田将暉がすごくイイ。素直で懐っこくてちょっとバカで、いちいち危なっかしくて目が離せない。
 にかーっと音がするみたいな全開の笑顔とか、何故か見てる方が泣けてきそうな、何かを捨てきってて、奇跡みたいな笑顔。
 このコが開けっぴろげに達夫/綾野剛に懐いてちょろちょろすんのがすごく愛しい風景に見える。

 千夏/池脇千鶴もイイ。この人、角度によって鼻の下のすじとかほうれい線が目立ち、鼻から口元のあたりに、幼いような、獣っぽいような、妙に腥(なまぐさ)い感じが漂う気がするんだけど、それがイイ。肉感的な二の腕や太股ももったりやさぐれててイイ。

 達夫/綾野剛もやっぱりイイ。演じてる、とは思えなかった。そもそも綾野剛ってこういう人なんじゃないか、とか思うくらい、達夫っていう人がそこに居る感じ。
 演じてる役者のことを“中の人”って言う言い回しがあるけど、その例で言うなら、中の人と外側に被ってる役柄の皮が限りなく薄い感じ。もしくは、ところどころ剥けて、中の人の素を感じてしまうような。

 ていうかこれ、役者みんなすごいね。中島/高橋和也の脂っこさとか、松本/火野正平の飄々とか、母ちゃん/伊佐山ひろ子の退廃な感じとか、隙のなさというか固め方がすごい。ぎっちり詰まってる感じ。

 画ヅラとして、やたらに人物が接写される場面が印象に残ってて、それによって、表情のみならず、肌や髪や汗の質感とか、肉体や身体感覚がえらい迫力だった。むわっと匂ってくるみたいな感じが不快感すれすれの迫り方。
 千夏と達夫のセックスシーンとか、特にそれを感じた。すごく生々しい。けど、露悪的ではない。エロティックなんだけど、どこか淡々としてる。
 お互いに、相手を思う、求める気持ちにあふれてるんだけど、それよりも、ただただ、圧倒的な肉体の存在感。
 綾野剛の背中、池脇千鶴の腕と足。ひたすらに、互いの肌を探り合う、真剣に作業してるみたいな男女。みたいに見えた。


 全体に、すごく濃厚で濃密でぎゅうぎゅうに詰まってるのに、どこか乾いて突き放してて、ある部分であっけなく逃がしてる感じがして、この雰囲気好き。

 ラストシーンはハッピーエンドじゃないけど悲惨なだけでもない。希望が滲むってこともないんだけど、突き抜けたような諦観と達観、みたいな。
 タイトルの通り、ただその瞬間だけがある、と思えて、うん、いい映画だったなー、とか思った。





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「パシフィック・リム」 [映画]

→公式webサイト

2D字幕だったけど、むっはー(鼻息)。いやもう十分むっはー。3Dで観たらエラいことになりますな。
おもしれえ。超おもしれえ。めっさ楽しかった。
手に汗握りつつ「うっしゃああー!」とか「わわわわ…」とか「行けー!いてまえー!!」とか心の中でひとり大騒ぎ状態。

怪獣モノとか巨大ロボット戦闘モノとか、往時の特撮&アニメ作品への愛と敬意に満ち満ちて盛大にあふれまくり、凝りに凝ってて、すっげえ楽しい。
つくってる人がものすごーく楽しんだんだろなー、ていうのが伝わってきてわくわくする。シアワセな映画だなー。

冒頭から、怪獣出た!→戦闘準備だー!→パイロット達の身支度、とかこのくだりでもう胸アツ激アツ。
パイロットスーツのパーツをがちがち取り付けてぎゅんぎゅんネジ締めて背骨みたいなパーツを嵌めこんでバチン、ていうところとか、こういうメカメカしい仕掛けってどうしてこんなに血が滾るんだろう。楽しい。超楽しい。

怪獣もロボットもとにかくぎっちり重くて、どっか手づくり感を感じさせる野暮ったさというか、着ぐるみとまではいかないけどひょっとしたら「中の人」が入ってそうな“身が詰まってる”感。
昨今のCG映像ってスマートでしゅっと洗練されてて、それがキレイ過ぎて軽くなっちゃうことってない? 「ターミネーター4」とか「トランスフォーマー」のマシンさん達(いやあれらもすごいと思うけども)の軽く20倍は詰まってて重そう。ていうかでかいし。
ちなみにわたしの贔屓はクリムゾン・タイフーンでござる。雷雲旋風拳!ていう必殺技がいかにもそれっぽくて正統なロボット特撮モノの風情でいいねいいね。もっと活躍してほしかったなー。

しかしさー、どのイェーガーも余りにデカ重過ぎて、もちっと軽い機動力重視のコとか居てもよかったんじゃないの、とか、ちょ、そのデカ重イェーガーを運ぶ輸送ヘリの出力ハンパないっす、とか、その図体で市街地格闘ってむしろ被害拡大じゃないすか、とか、もっとさっさと必殺技出せよー、とか、すごい余計なこと言いたくなっちゃう感じも正しく怪獣特撮モノっぽい。

音楽・音響効果もそれっぽい。うわ来るぞ来るぞ来るぞばばーん!出たー!!みたいな、重低音ドムドムに滾る。

怪獣がカイジューカイジュー言われてんのも楽しい。
日本語のニュアンスだと、怖いんだけどもどこかユーモラスでかわいげがあって、常にやっつけられる役割ゆえの悲哀もただよったりすると思うのね。
襲ってくるカイジューはかなり凶悪で強力な怪物なんだけど、それをMonsterって呼ぶのとカイジューって呼ぶのでは全然違って見える気がするなー。でもこのへんのニュアンスを感じられるのは日本語人の特権かも。

んで、そんだけ激しく怪獣ロボット特撮アニメへの愛を炸裂させまくってるんだけども、「疎いオマエらにはわからんだろエヘン」みたいなヘンなオタク的偏狭さ狭量さは微塵もなくって、そこいらへんに詳しくない人もフツウにアクションとかSFとか人間ドラマ的におもしろがれる。
ていうかむしろ、詳しくない人もそれらに興味を持って「怪獣映画ってそんなにおもしろいんだ、観てみたいなー」て思うんじゃないかな。
とりあえずわたしは激しく観たいと思いましたよコンバトラーVとデンジマン~サンバルカン世代ですピース。


菊地凛子がよい。なんかこの人、妙にアンバランスな感じがして好き。
すごく強くて賢いのにある一面で極端に脆く不安定で、ていうかそういう役柄だからなんだけど、「バベル」のときの危なっかしいキワキワの感じも思い出され、なんかこう、ハラハラして目が離せない。

ていうか目つきがおかしいよこの人。とか言うと誤解を招くが、うーんなんつうかな、軽く狂ってる目というか、激情とか矛盾とか蹉跌とかいろいろ複雑なものを抱え込んで、しかもその振れ幅が相当激しく、なのに本人は結構あっさりその複雑系を抱え込んでいる、すごいパワーのある感じの目(激賞)。

(ただ、なんかな…そういうアンバランスな存在感が強過ぎるのかな、ローリーとマコのコンビ感はなんかウスい気がしちゃったかな…。)

この人のこのヤバい感じの危うさが、怪獣と巨大ロボットていうよく考えると馬鹿馬鹿しい世界設定に重力を持たせてると思う。



もーすっごいすっごいおもしろかった。いいもの観た。万歳。




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「リアル ~完全なる首長竜の日~」 [映画]

→公式webサイト

公開されて早いうちに結構はりきって観に行き、なかなかおもしろかったんでござるが、なんか文章をまとめる気分じゃなかったもんで書きかけで放っといてた。


こういう、仮装現実とか意識ん中にダイブとか夢とか無意識とかフロイト/ユングくさい題材って大好き。大好物。
フィロソフィカル・ゾンビとか勿体ぶった用語をもっともらしく連呼したい。わあいわあい<お祭り。

画ヅラがかっこよくて気持ちいい。
(関係ないけど最近のTV番組ってピントが甘いことない? 細かい手元のアップとか後ピン気味だったりしてさ。アレ地味にイライラする。で、そういうイライラが一切なくって)撮すべきものを撮すべく撮して過不足なくちゃんと見せてる、って感じですげー気持ちいい。
光の加減が繊細で空気感がキーンと澄んでて緊張感ヤバい。そいでやっぱアレだ、廃墟の画ヅラのかっこよさとか既に官能の域。うっとり。

いつなにが出てくんのか、っていう息詰まる緊張感に、惨殺死体とか怪しい少年の影とかがスッと差し挟まれる、そのタイミングがまあ怖い。
なんの前触れもなく、かといって突飛すぎて浮くってことでもなく、「…ハッ!!」ってタイミングで来る。ひゅう(ため息)。

キョン母ちゃんと健息子のなんかちょっと気まずい感じとか、オダジョー編集の上っ面ぽさとか、ビミョーな人間関係の描写はニヤニヤしながら見ちった。
性格悪そうな描き方つーかな、やーな感じー。でも性格悪い人嫌いじゃないな。ニヤニヤ。


んでそういう異様なイメージ差し挟みつつビミョーな人間関係が重ねられ、うわーなにこれうわー、ってなりながら、徐々に謎が明らかになってく。
なんかヘンだなー、この人いっつもおんなじ服着てるよねー、とかひっかかることは幾つもあって、予測はできてるんだけど、それでもやっぱり「おおそうだったか!」ていう快感にカタルシスる。

首長竜さん大暴れ&冗談みたいに吹っ飛ばされる佐藤健、とかにも大喜び。アクションアクション。
頭ん中、意識の世界の何でもあり加減と、それでもその意識下での夢ロジック・夢ルールみたいなのがきちっとあって、その兼ね合いが説得力。
竜退治→過去のトラウマの清算、ていうお話の持ってき方も神話的でほほーぅ、て深読みしたくなるよな。



んで、黒沢清監督映画ていうと、じわっとものものしい雰囲気&それまでの黒沢作品を踏まえた観方・ノリ方必須、な感じなんかなー、とか構えてたら、なんか意外と普通に楽しめてびっくり。
なんつかこう、テレビでゴールデンタイムに放映されても違和感なくお茶の間にたえる感じというか、サブカル臭さ・深夜枠臭さがないというかな。(偉そうな物言い)

うんおもしろかった。



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最近観た映画 [映画]

最近観た、っていうか、ちょこっと前に観たのもあるけど。
なんか観たらポメラにメモっとくのね。で、ある程度たまったらブログにupしてる。最近はそんな感じ。
映画観るときも洗い物とか金属磨きとかやすりがけしながらとか、ながら見ばっかしだなー。


「華麗なる賭け」
ぐっときた。敵同士の男女が火花散らしつつ惹かれあう、ていうシチュエーションがツボ過ぎる。美男美女&金持ちで画ヅラがゴージャス、やらかすことがいちいちカッコつけまくっててしかもサマになってるし、なんかもう、うっとり堪能した。


「Saving 10,000 自殺者一万人を救う戦い Winning a War on Suicide in Japan」
ネットで無料公開されてるやつ。→公開webサイト。アイルランド人の青年から見た、自殺を巡る日本の状況が異常な件。わりとコンパクトにまとまってる。
一番最後の、東尋坊で自殺防止の見回りや声かけ活動をしてる方の言が、制作者の一番言いたいことなんだろうなー。
真っ当なことなんだけど、たぶん当事者側からすると「そりゃまあそうなんだけどさ…」的な距離を感じるつーか、正しすぎて眩しいつーか。うん、軽く絶望した。


「インデペンデンス・デイ」
おもしろかったー。なんかこう、ベタベタなお約束をお約束通りに果たす、妙に律儀な感じにニヤニヤしながら観てた。絶対地球人側が勝つよなー、ってわかってても、スターウォーズな攻撃がキまって宇宙船の釜の底がバルスするとヤホーーッ!ってなる。
世間で言われてるほどアメリカ万歳って感じでもないと思ったけど、自ら立ち上がって独立運動なり戦争なり闘って独立を勝ち取った元植民地民(アメリカ人に限らず)の自主独立への気概って強烈なんだろうなーそりゃそうだよな…、とか、ぼんやり思った。


「ハリーとトント」
なんかフシギな映画。
序盤で、取り壊されるアパートに居座ろうとする頑固じじいなハリーさんだったんだけど、中盤から後半にかけて仙人みたいな達観が漂い始める。諦めに似た受容というか、すでにこの世にないようなこだわらなさ。
同道する猫が乗り物を嫌がったりして、そういうときは迷わず猫を優先し、周囲とトラブったりするんだけど、そういう場面のたびに、ハリーさんは社会から切り離されていくのだなあ…みたいな感慨に至り、もの悲しいような諦観を覚えたり。ただ、ラストシーンの陽光煌めく明るい風景には、まあいっかケセラセラって感じもあり。妙に枯れた味わい。


「ハングオーバー!! 史上最悪の酔っぱらい、国境を越える」
これはたぶん、酒呑んで記憶なくしてヤベー昨日俺どうしたんだっけ? ていう経験のある人にはおもしろがれるもんなのかな…。
いや、まあ映画としてはそこそこおもしろく観たけども、酔っぱらいバンザイ!的な、酒の失敗のことを勲章とか武勇伝とか言っちゃう感覚のヒトがつくってるみたいな感じが、ついてけなくてな。若干ヒいた。
酩酊して乱暴狼藉するヒトなんて恐怖でしかないよ。


「イン・ハー・シューズ」
ん、素敵。いい姉妹だ。
姉←→妹、義母←→姉妹、実母←→祖母、実父←→祖母、の間にそれぞれ軋轢とか行き違いとか情のもつれみたいなんがあって、その描かれ方が絶妙で沁みる。
妹が老大学教授に本を読んで講義を受ける場面がなんか好き。優しい場面。


「るろうに剣心」
佐藤健かっこいいでござるよ。ぞろっと顔に垂れる前髪の隙間から眼光キラリ、とか、ぐっと全身を低く構えた姿勢とかがなかなかキまっていて眼福でござる。CMとかで見てもなんかこうポージングが巧いというか、ピシッと見得をきれる方なんですね。
(テレビ放映で観たんでまたあちこちカットされてんだと思うけど)薫さんにがみがみいわれるドジっこ剣心の場面がもっとあれば、戦うときの切れ味ヤバい剣心とのギャップにもっとドキドキときめけるんだろうな…。
しかし台詞がな…ござるござるよハットリくんかよ。にんにん。











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最近観た映画 [映画]

「Xメン ファーストジェネレーション」
うむ。1作目以外はマグニートーびいきのわたくしであるが、チャールズ=プロフェッサーXの肝の座りっぷりを改めて見直したぞ(←偉そう)。
そりゃ金持ちのボンで育ちがよいとはいえ、人の心を読む能力持ちっていう身で人の心にひきずられずに自我を保ってられる強さ・高潔さというのは見上げたもんだぜ。あんたすごいな。という、妙な納得をもたらす人物描写。
とはいえ、エリック=マグニートーの復讐には胸がすいた。盛大に遠慮なくぶっ殺してほしい欲望が叶えられ、チャールズの悲嘆とか苦悶さえも痛快っていう、我が暗黒ハート盛り上がりまくり。
んで、ヤング・ミスティーク(むちむちしてかわいい)のべれべれバタバタ変身のサマがおもしろカッコよくてつい巻き戻して何回も観ちゃう。


「パリより愛をこめて」
身もフタもない。タッタカ展開が早くてスピーディ、もーなになになにどーなってんの説明しろやトラボルタこら、って詰め寄りたくなる置いてかれ感が、トラボルタの無茶苦茶っぷりを増幅。ていうか見た目怖すぎるからトラボルタ←トラボルタって言いたいだけ。
で、とどのつまりは身もフタもない。


「御法度」
ひゃー。最初は演技ヘタでボヘーっとしたコドモ顔、くらいにしか見えなかった松田龍平が、どんどん妖しい美少年に見えてくるから驚き。ていうかこのボヘーっとヘタ演技なのがいいんだな。
このコがなに考えてんのかよくわかんなくって、周囲の男たちがガクガクわらわら幻惑されてく様がおもしろい。


「テルマエ・ロマエ」
阿部寛の裸とリアクション芸を堪能する映画。風呂だけにハダカ率高いけど、ムヤミに性的に見せようとしないところが好感。ほらあるじゃんサービスカットとか言って意味なく色っぽい入浴シーン入れたりすんの。ああいうのしらけるから(んーでも入れ方の演出によるのかな)。
すげえマジメに風呂にこだわってて実に風呂風呂しく、そういうマジメバカな感じは結構よかった。好き。


「雲のむこう、約束の場所」
へー。画がきれい。特に雲とか空の光や色の感じが繊細で見惚れた。
キュンと切ない感じ+カッチリめのSF感、甘さと硬さの加減が好み。うん、これ好きだな。クォンタムクォンタム←言ってみたかっただけ。
なんか惜しい気がするのは、サユリ・ヒロキがなんでそこまでお互いに執着すんのか今いちピンとこないつーかな。中学時代の思い出ってだけじゃなんかビミョー。っつか、中学時代描写はちこっとカユい。
サユリの夢ん中の孤独な彷徨をもっとねちねちやったら、その夢ん中での逢瀬や目覚めの切なさがもっとキュンキュンきたんじゃないかしら。
あとさ、サユリと塔の関係って結局なんなん? あ、こーいうのがセカイ系ってやつ? なの?
ところで、この感じで「A-A'」とか「スターレッド」(懐かしすぎる)とか映画化してくれたりしたら硬派SF感も少女漫画の甘さ加減もいいバランスで素敵なんじゃないかなー。なー。



「きっと、うまくいく」
→公式webサイト
NHKあさイチですげえ推し推しだったのですげえ期待して観にいったんだけど、そんなでもなかったかな。いやおもしろかったけど。
親の期待に応えて自分のやりたいことを諦めたり、点数や成績などの結果に固執して萎縮する/させる風潮に対して、自分のやりたいことをやろう、だとか、学ぶ喜びや学びを活かしての幸福をうったえる主人公、ってのはいいんだけども、そのためにやらかすことがなんか今ひとつピンとこない。ガリ勉+ゴマスリの優等生のスピーチの文言を下品な語にすり替えたりとか意味分からん。勉強しろよ。
歌とダンスの場面は楽しいけど、うん、まあ。並かな。
えーとねえ、以前に観た「たとえ明日が来なくても」の方が出来がいいと思うの。
インド映画って日本にはごく一部しか紹介されてなくって、他にも知られてない傑作ってどっさりあんだろうねー。
↑の公式webサイトみたら、他のもおもしろそう。「闇の帝王DON」とか観たいかな。








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最近観た映画 [映画]

「南極料理人」
公開時に映画館で観たんだけど、午後ローでやっててまた観た。
世知辛い現実から隔絶されたある種のユートピア、なんだろうなー。楽しそう。シロタ夫は「ここ行きてー」んだそうだが、大抵の男子は行きたいかもね。
女子はダメー、とか言われそうな男子校ノリな感じが微妙にひっかかるけど、中盤から後半にかけて、「渋谷とか行きたい…」とか「胃にもたれる(グスンヒック」とか、“おもしろうてやがて悲しき”な風情、“ここはユートピアではないよ”な描写に誠実さを感じた。ずっと南極でバカやってたい、っていうだけじゃコドモ過ぎるものな。
ゴハンうまそう。伊勢エビのエビフライ食べたい。ラーメンも食べたい。


「デンデラ」
全然観る気なかったんだけど“いろんな意味で凄い”と小耳に挟んで、観たら、確かにいろんな意味で凄かった。
婆さまたちの迫力が凄いでござる。なんかこうキワモノっぽさというかB級感を感じないこともないのでつい茶化したくなるんだけど、婆さまたちの激しさ・迫力と、なによりその怒りの正当さに態度を改めさせられる。
捨てられた者、殺される者の怒り。生きるための怒り。
熊がな…。熊がもうちょっとどうにかなってれば。なんかすっごい惜しいんじゃないのかなー。


「バイオハザード」
TV放映される度につい見ちゃうんだけど、シロタ的見どころは怪光線のサイコロカットんとこ。いやーあれは恐ろしカッコいい。それ以降はさほど関心なく流しちゃうな。
あ、エレベーターギロチンとか、水に浸かった死体がゾンビ化してガラス越しに殺意キラーン、ていうのもなんかこう様式美を感じます。続編は観てない。


「TAKESHIS'」「監督・ばんざい」
これまた「8 1/2」なのかな。これやりたがる人って多いの?
ただ、なんか中途半端というか、だから何?、っていうかな。
「8 1/2」は、フェリーニ自身を自己批評することにより、自分の仕事を全部観客にギフトしてくれて、観客もが映画の中で生き、その生を祝われるってことなんだと思うんだけども。
「TAKESHIS'」は自己批評するだけで終わっちゃってるように見え、「監督・ばんざい」は自己批評→笑いに持ってこうとしてスベったように見えた。
だけどどっちも結構おもしろく観れたことは観れて、脚本とか画づくりの確かさとか技巧的なことはやっぱり流石なんだろうなあ、とか思った。
「TAKESHIS'」は芸能人たけしと売れない役者たけしの交錯とか自分殺しとかおもしろかったし、死体メイクのダンサーのブレイクダンス場面とかつい見入っちゃった。
「監督・ばんざい」は全然笑えなかったんだけど、後半の江守徹の崩壊ぶりとか狂っててヤバかった。


「アキレスと亀」
これは…。現役美大生とかが観たら感動感激して心酔しちゃうか恥ずかしさに居たたまれず死んじゃうかどっちかじゃないかちら。観たのがいいかげんイイ歳の今でよかった…。
近代美術のパクりっぷり(も^-何をパクったのかまるわかりのあからさまなパクり。頭抱えるレベルのパクり)。とか、画廊主に言われるがままの過剰適応が迷走するさまはなかなかイタくて笑える。後半の、娘に口紅塗ったくるとことか真っ赤な部屋とかはシャレになんなくてヒく。
しっかしナルいなー。最後に妻が迎えに来るとことか超絶ナルナルしく、ちょっと呆れた。野垂れ死にとかのほうがいいんじゃね、と思ったけどそれはそれでナルいかな。






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「クラウド アトラス」 [映画]

→「クラウド アトラス」公式webサイト


むっはー(鼻息)。おもしろかった。
そいでなんかこう、元気が出る、勇気がわいてくるような。
正義とか友愛とか、人間の善性みたいなものをてらいなく素直に信じる、強いメッセージを感じた。


時代の異なる6つの場面が交錯して語られていく、っていう複雑なつくりなんだけど、そんなに混乱することもなく観られる。
それぞれの時代っぽさとか人物や場面の雰囲気とか空気感みたいなものがわかりやすく特徴があって、話がこっちからあっちに飛んだ、ってのが瞬間的に掴める。

で、時代と時代を繋ぐというかリンクする要素が随所で示される。
共通する役者とか、彗星の形のアザ、「クラウドアトラス六重奏」ていう音楽など、もろもろの小道具だけでなく、追われたり逃げたりするアクション、ストーリーの起伏とか、場面が切り替わるタイミングとか、様々な演出が凝らされ、各場面のベクトルを揃えてる。
それによって、バラけた感じにならないというか、糸がよりあわされて大きな世界が組まれていくみたいに感じる。

トム・ハンクスが演じる役柄が輪廻転生を繰り返し魂が成長する、とかいう触れ込みもあったけど、全然違うと思う。それだったら時代を交錯させずに時間軸に忠実に順繰りに語るんじゃないのかな。

順繰りじゃなくて、異なる場面を同時に見る視点。
そういうのって運命論的というか神様視点というか、歴史の本を読むみたいに既に出来上がってるものを外から客観的に検証するっぽい感じになるもんかと思ってたんだけど、「クラウド・アトラス」はどういう仕掛けか、異なる時代の異なる場所での出来事が同時に起こっている、みたいに感じられる。
いま自分が居るこの世界と関わる世界・多次元宇宙の無数の世界のいくつかを観ているような、しかも、今まさに起こりつつある出来事として感じる。
自分は世界の客ではなく、紛れもない当事者であるのだ、みたいな。

手塚治虫の「火の鳥」を連想する、みたいな感想をネット上で散見して膝ポン。それだ。うん、そんな感じ。


そんで、そこで語られるのは、真の自由を求める物語。だと思った。
それぞれの時代で、なんらかの社会的な抑圧があって、それを覆そうとする人の話。

黒人やクローン人間を奴隷にする社会との闘い、とかがガチなんだけど、たとえあからさまに身体拘束されていなかったとしても、個人の意志や尊厳を奪われずに生きようとすること、即ち、自由を求める物語。
侮られたり蔑まれたりせずに、自分を偽らずに生きようとすること。
ていうようなことかな、と。

そして、そのように、真に自由を求めることは正しい、みたいな強い信念を感じるのね。
その個人にとって正しいことである以上に、世界にとって正しい。
自由を求める個人の意志が世界全体を変えてゆく、的な。

パンフレットに押井守の感想が載ってたけど、「人間の善意や優しさといった肯定的なものを信じている映画」って言ってて、うん、同意。


映画の終盤、19世紀半ばの場面で「奴隷解放運動に加わる」と宣言したユーイングに対する権力者ハスケルの台詞、
「人には階級があって、それに従って生きるのが幸せなのだ。逆らうと痛い目に遭う。世の中そういうもので、奴隷解放運動なんて失敗する。大海にひとしずく垂らすようなもの。」
みたいなことを言うんだけども。
けれども、その時点で、他の時代では黒人奴隷制度は廃止されてることがはっきりしていたり、話はもう終盤で他の時代においても目覚めて立ち上がる人たちの姿が肯定的に描かれているもんだから、そういう権威的な姿勢がものすごくしょぼく情けなく見える。
ここは個人的にすごく印象に残った場面なんだけど、こんなふうに他の時代の場面が背景に裏打ちされて、ある台詞や出来事が複層的な違った意味を持たされてるように感じられるところが随所にある。

また、ハスケル役のヒューゴ・ウィーヴィングはどの時代でも権威に従って抑圧する側の役柄な上に、なにしろヒューゴ・ウィーヴィングなので、どうしても「マトリックス」のエージェント・スミスが連想されてみたり、「クラウド アトラス」だけじゃない、あちこちへリンクが張り巡らされるみたいな仕掛けになってる。
他の場面でも「ソイレント・グリーン」の台詞や、ソルジェニーツェンの言葉が引用されたりしてるみたい。


すげーおもしろかった。また観たい。




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最近観たあれこれ [映画]

「デイ・アフター・トゥモロー」
ほおー。おもしろかった。
叙事的な語り口つーのかな。一応、気象学者の父とその息子の話が主軸なんだろうけど、わりと俯瞰でひいて複数の出来事を淡々と語ってて、それが地球規模の災害のデカさ&英雄ではない普通の人々っぽさで好ましかった。
しかしあの急速冷凍は怖いんだけど妙に惹かれる現象であるなあ。わあーすごーいって観てた。


「裏切りのサーカス」
邦題がださいでござるね。「TINKER TAILOR SOLDIER SPY」って韻を踏んでおしゃれで謎めいててかっこいい原題なのにね。
カンバーバッチ目当てで観たんだけど、なんやらゴーカな配役なんじゃありませんのこれ。結構気合い入ってるんじゃありませんの。で、そのわりにものすげえ地味なつくりであった。
説明し過ぎない&薄暗いしんみり雰囲気は好きだけど、まず誰がなんて名前でどういう役柄か把握するのに手間取って、人物把握した頃にはすでに話が終わりかけてたっていう。
そして(テンション高いシャーロックと違って)普通の芝居のカンバーバッチはしみじみヘンな顔であるなぁ、とか思った(そんな感想かい)。


「愛と喝采の日々」
かつて同じ役を巡って競いあったバレエダンサーふたりが年月を経て再会し、現在の状況のそれぞれの悩みや喜びや、過去の確執をぶり返して火花散らしてみたり、っていう青春のその後、みたいなお話。
結構おもしろかった。
それぞれの状況や心境を丁寧に扱ってる感じで、どっちの人物の気持ちもよくわかり、味わい深い。取っ組み合いの喧嘩のとことか、よくできてる。
なんかちょっとTVドラマっぽい感じもしつつ。テレビ映画的というか、ある種の様式にのっとって丁寧につくられた感じがして、これはこれでおもしろく観た。邦題もステキだと思う。


「地球は女で回ってる」
これはまた原題の“Deconstructing Harry”の方が合ってるしわかりやすい気がするなー。脱構築ハリー。
で、これは「8 1/2」なのかな。
作家が自分の小説のキャラクターと対面するとことか、人物のピントがボケるとこなんかはすごくおもしろかったけど、セックスがらみのだらしなさ胡散臭さとかユダヤ人ネタなんかがイマイチおもしろいと思えなくてなんかダレた。


「まほろ駅前多田便利軒」
松田龍平のスッとぼけた風情がいい感じ。こういう人好き。「探偵はBarにいる」んときと同じ芝居に見えたけども。
ただなんかお話が中途半端な感じがして消化不良気味というか、あの薬の売人みたいなヤバい人放ったらかしで大丈夫なん?


「シカゴ」
リチャード・ギアのパンツ踊りにヒき笑い。
ショウビジネスとマスメディアの俗悪通俗ぶりとか大衆のうつろいやすさを露悪的にぶっちぎってるのはおもちろかった。
そんで、そっかオマエこの調子で「NINE」つくった訳ね、刑務所のダンス場面(「シカゴ」)とサラギーナ(「NINE」)の見せ方がまるでおんなじ。うっへーだせえ。







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「ニーチェの馬」 [映画]

→「ニーチェの馬」公式webサイト

こういうのはDVDとかで観ると途中で止めて休憩しちゃったりすんだろなーと思って、自分で映像を管制できない環境・自分ちよりは緊張感のある場所で観ようとひっさびさに映画館で観た@早稲田松竹。併映の「ファウスト」は体力なくて観らんなかった。

あんまし一般受けしそうな映画とも思えないんだけどやけに混んでて、せっかくの「こんな小難しそうな映画を観ちゃう、ツウでセンスいいワタシ」気分がしゅるしゅる下がる。
いやまあそんな自己満足に浸らんでいいんだけどさー、やっぱりさー、なんかさー。


モノクロ映像。
荒野の一軒家で慎ましく暮らす貧しい父娘と馬の話。

貧しい人の話ってたいてい、
貧乏→でも頑張るよ、努力根性辛抱我慢が尊いのだよ
貧乏→でも強く明るく生きるよ、気の持ちようで貧乏でも幸せ
貧乏→さらに苦難に見舞われ、人生ガタボロに詰んじゃって可哀想
のどれか(もしくはこれらの複合)になりがちだと思うんだけど、んで、わたしはそのどれも嫌いなんであんま貧しい人の話は観たくないんだけど、「ニーチェの馬」は別に貧しい人の話じゃなかった。


淡々と生活してて、その淡々ぶりがおもしろい。気持ちよい。
父ちゃんが着替えるとこ、外套脱ぐ→上着脱ぐ→シャツ脱ぐ→長靴脱ぐ→ズボン脱ぐ→部屋着のシャツに袖通す→着る→ボタン留める→セーター被る→着る…、とか、そんなんがやけにおもしろい。
朝起きて水くみ、酒をキュッとやる、娘が台所でじゃがいも茹でて食卓に出し、ふたりで向かい合って熱々じゃがいもの皮剥いて塩ふって黙々と食べる(じゃがいも食べたくなった)、とか、馬小屋で敷き藁を片づけて飼い葉と水をやって、馬小屋の戸を閉める。とか、本当に淡々。

ひょっとしたら、(それまで写真や絵画しか見たことなくって)初めて動く映像を見た人が、馬がパカパカ走るとことか汽車がごんごん走ってくる映像を観て、おもしれえーって思って何回も繰り返し観ちゃう感じ、ああいう感じかも。
素朴におもしろい。

映像は明暗の諧調がきめ細やかで几帳面に整えられてる。暗色に力がある。
ザラッとした触覚感を感じる。
びゅうびゅう風が吹きすさぶせいか、映像にも土ぼこりっぽい感触が感じられるようなザラッと感。


で、そうやって淡々と生活してるとこに、ナンカ起こる。知り合いが酒譲ってくれーって訪ねてきてヘンな話をしてく、とか、馬が動かない、とかその程度。
父娘は特に慌てず騒がず、いつも通り淡々とじゃがいも食ったり日々の仕事をこなして過ごす。
小ぢんまりした父娘+馬の生活が、絵本の昔話っぽいというか、まあつまりこれは寓話であるのだなーと気づく。

そのうち、そのナンカが妙な予兆めいてきて、あきらかにナニゴトか異変が起こっている、って感じになってくる。
馬が飼い葉を食わなくなる、怪しい集団が訪れる、井戸が涸れる……
それでも特に焦ったり緊迫した感じにはならず、相変わらず父娘は淡々としている。
移動・避難の支度をして出発するけど、それも淡々と。

この淡々さが、静かに闘っている、抗っている、と感じられた。
自分たちの生活が揺るがされそうになること、心が揺るがされそうになることと闘っている。
世界に抗っている。

そして、淡々と過ごすだけでは抗しきれなくなる。
光が失われてあたりが暗くなる、ランプに火が点かない、火種も消える……

「いったい何が起こっているの…」
それでも、いつも通り淡々と向かい合い、真っ暗闇の中、生のじゃがいもを食卓に出して食事をとろうとする。
「食わねばならん」

もうどうしたらいいのかわかんないし、どうしようもない。

なにかが終わる、ってことが冷気に取り巻かれるみたいにクる。

世界が終わる訳ではない、世界は終わらない。
世界は自分たちの生活など慮ることなく非情に無関係に続いていくであろうけれど、その世界が営々と続いてゆく中で、自分たちは必ず確実に終わるのであるよ、ってこと。

といっても仏教的な無常感が漂うってんでもなく、なんかひたすら、終わるんだなぁ、ってあまり感慨もなく思った。
感慨なく、というのもなんか違うかもしれないけど、ことさらに恐怖や不安や焦りを感じるわけでもなかったもんだから。

終わる、居なくなる、なにも無くなる、ってことに静かに飲み込まれて、なにも感じなくなるような、そういう感じで、ああ終わるんだなぁ、って。


全編通じて強い風が止むことなく吹き晒し、そのことだけが印象に残るような鑑賞後感。





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