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「ホット・ファズ」 [映画]

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「ホット・ファズ」公式webサイト

いやもう、素晴らしい。ステキ過ぎる。
何がって、サンドフォード村のおじさんおばさん達である。
公共の利益を重んじ、良識と善意にあふれ、地域に貢献する立派な方々だ。
絵に描いたようなステキ地域とステキ住民。

その名も「近隣監視同盟」!(こんなような名前だったと思う。大笑いし過ぎてろくに覚えちゃいない。えへ)
この名称にうさんくささを感じる方は、たぶんこの映画にノれると思う。
「アダムス・ファミリー2」の、サマーキャンプ指導員のサワヤカぶりに勝るとも劣らないうさんくささ。

クリーンな風光明媚を愛するクリーンな人々。
にこにこ朗らか、にこにこフレンドリー、にこにこにこにこにこにこ
↑ここんとこの“にこにこ”っぷりは、太ゴチック120ポイントくらいな強力さ。
なんかもう、そわそわします。怖いです。
笑顔って、こんなにいたたまれないものなのね。

その“にこにこ”なおじさんおばさんが、一転してとんでもない攻撃性を見せる瞬間には、むしろ安堵さえしました。
そして、その意固地さ、頑迷さに快哉!
映画館のシートを転げまわらん勢いでおおはしゃぎ、他の客が居なかったらシート一列でんぐり返しでごろごろ転がりたいくらいの快哉でございます。
ママチャリのおばさんが両手拳銃で突進したり、よぼよぼ歩ってたじいちゃんが突然すんげえ攻撃顔でショットガンぶっ放したら、転がりまわって喜ぶしかないじゃないですか。

それでもって音楽がもう、すんばらしい。
UKロックとかパンクってものが、イギリスの風土、歴史と伝統なる、頑丈な“旧弊”に愛憎半ばするところから生まれたのだということが、ビシビシ伝わってくる。
アイロニカルな映画のテイストとがっちり噛んでて、ひじょーにかっちょいい。

“旧弊”とか“権威”ってものは、かく在らねばならない。と、感激の涙(嘘)を拭いながらしみじみ思いましたことですよ。
いかにも自分は若い者の味方みたいな態度で、おじさんだけど若者文化には通じているよ漫画は世界に誇るニッポンの文化です、と、にじりよってくる、ものわかりよさげにふるまう大人はなんの国益にもなりませんです。要らぬ。気持ち悪いんだよ、お前ら。
もっと素直に、
「若いもんは何考えてんだかわからん
「既得権益を守りたいので次世代は従え働け貢げ
「この国は俺たちが汗水たらして働いてこんなに豊かになったんだ敬え
って言ってみやがれ。ぶっとばしてやっから。さもなくば去れ。

サンドフォード村のおじさんおばさんの姿に、在るべき大人の姿を見、倒されるべく倒される姿に溜飲を下げる、ショボいニッポンの若者なのでした。
つっても30過ぎてっけどな。このご時世、40ヅラ下げても若者扱いですからね、にこにこ。






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コメント 2

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room7

旧弊とニューウェーヴの関係は、まさしくそうだと思います。この映画、見てみたくなりました。
by room7 (2008-10-17 23:08) 

シロタ

room7さん、たびたびお越しいただいてありがとうございます。

「ホット・ファズ」いかにもイギリスだなー、という感じでした。
しかも、“旧弊”を倒した側の主人公も、その後“権威”となり、いずれ“旧弊”となってニューウェーヴと相対することになるだろうなーということまで想像がつく、実にその達観ぶりはすごいです。

とはいえ、ポップコーン頬張りながら暢気にけらけら観られる映画だと思いますけども(笑)。
by シロタ (2008-10-18 09:00) 

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